母の日に贈りたい花言葉を持ったお花をご存知ですか?
母の日にぴったりな花言葉を知って、贈り物にもっと意味を持たせてみませんか?
花言葉には気持ちを伝えるための言葉がたくさん秘められています。お母さんへの日頃の想いをお花に乗せてみませんか?
花言葉の始まりは?
皆さんはお花に秘められた意味、花言葉をご存知ですか?いくつかは知っているけれど、全てを把握している方は少ないと思います。それほどまでにお花の種類も多ければ、お花に込められた花言葉もたくさんあります。
花言葉の由来は諸説ありますが、古くから、言葉や文字でなく、お花に想いを込めて気持ちを伝えるという風習のある国は多かったそうです。特に恋愛の駆け引きに利用されることは多かったみたいですね。やはり好きな異性に綺麗なお花をプレゼントするという行為は古くから変わらない考え方なのでしょう。
そんな花言葉の文化が、世界に広まるきっかけとなったのは西洋社会で花言葉が盛んになったことが始まりだと言われています。
19世紀ごろに草花を擬人化した詞華集が発売されたこと、西洋の貴族の中で詩作ノートに出来事や言葉などを草花に例えることが流行りになったことなど西洋で花言葉にまつわる文化が流行ったことで、後に他国にも花言葉という文化が広まったわけです。
余談ではありますが、野菜にもお花が咲くことを皆さんはご存知でしたか?ダイコンなどにもしっかりとお花は咲きます。
もちろんこのお花にも花言葉がつけられているのです。ちなみにダイコンの花言葉は「純白」です。これは根とお花どちらとも白いことが由来とされています。こういったお話もお母さんとの話題になるかもしれませんので、ぜひ頭の片隅にでも置いておいてください。
花言葉はこうして決められた
お花に込められた花言葉の意味に関しては二種類の決め方があったと言われています。
1つ目は植物の形、色、香りなどから植物の特徴と言葉を結びつける方法です。
例えば母の日に人気なアジサイなどこちらの方法で花言葉がつけられています。
アジサイの花言葉の一つ「一家団欒」はアジサイの小さな花びらが寄り添い集まって咲いている姿からつけられています。他にも「辛抱強い愛情」という花言葉は梅雨の時期に雨に打たれながら耐え忍ぶように咲いている姿からつけられたと言われています。
このように花言葉は、お花の性質からつけられることも多いです。
2つ目は物語や出来事から花言葉を連想したものになります。
例を挙げると、ユリのお花など文化的な理由で花言葉を付けられたお花です。ユリは聖書にしばしば登場するお花として知られており、聖母マリアの象徴としても知られていました。そこから、白いユリは純潔の象徴だと称され、「純粋」や「無垢」といった花言葉がつけられたわけです。
こういった背景から、国によって花言葉に違いが出てくるわけです。
例えば日本では黄色いフクジュソウはお正月を寿ぐお花とされ「幸せを招く」という花言葉を付けられていますが、西洋では黄昏や病気、退廃などを連想させるとされ、「悲しき思い」という花言葉がつけられています。
このように国や文化によって花言葉に込められた意味も180度変わってしまうことがあります。ですが、「これは幸せをもたらすという意味もあるけれど、悲しい思いという意味もあるからプレゼントには適さないな」と花言葉を忠実に捉えすぎる必要はありません。
都合の良い解釈ではありますが、そういった時にはポジティブな意味だけを込めてお花を贈ってください。お花をプレゼントする際に一番重要なことはお花に秘められた言葉ではなく、皆さんが込めたい気持ちですからね。
お花に込められた花言葉
ではここからは母の日に定番のお花の花言葉をご紹介させていただきます。
【カーネーション】
カーネーション全般の花言葉は「無垢で深い愛」です。
キリストが処刑された際に聖母マリアが流した涙から生えたお花なので、死を悼む無垢で深い愛の表れとして花言葉を付けられたわけですね。
母の日の定番である赤いカーネーションには「母への愛」という花言葉がありますが、これもまたとある出来事がきっかけで付けられた花言葉になります。アメリカで母の命日に、母が好きだった白いカーネーションを教会で配ったことが始まりとされ、以降、その出来事があった5月の第2日曜日は母に感謝する人として記念日とされました。
ですが、白いカーネーションは亡くなったお母さんを悼む際に贈られたお花でしたので、母の日にお母さんにお花を贈る際には赤いカーネーションを贈るという風習が広まったわけです。
母の日のプレゼントにぴったりなお花はカーネーション以外にもあります。カーネーションとは異なる色、花言葉を持ったお花もご紹介します。
バラ
【バラ】
花言葉というものは同じお花でも色の違いで花言葉が変わりますが、バラはもう少し特殊で本数によっても花言葉が変わります。
まず色の違いによる花言葉ですが、赤なら「愛情」や「美」、白なら「純潔」や「深い尊敬」、ピンクなら「上品」や「かわいい」といった花言葉があてられています。
そして気になる本数の違いによる花言葉の違いですが、例えば1本なら「一目ぼれ」、10本なら「あなたは全てが完璧」、100本なら「100%の愛」といったように他の本数にもそれぞれ花言葉がつけられています。
とは言えバラの本数での花言葉はどちらかと言えば異性への愛をささやくものが多いですから、お母さんにはちょっと贈りづらいかもしれませんね。愛といっても親愛や家族愛という意味もありますから、捉え方の問題ではありますが。
母の日にバラを贈るのならお母さんへの愛情という形で贈ることがおすすめですよ。
母の日におすすめの花言葉で言えば「愛情」といった旨の花言葉が多いですが、例えば胡蝶蘭の「幸福」といった意味などもお母さんに贈りやすい花言葉の一つですよ。
アジサイの「元気な女性」という花言葉のようにお母さんの性格によっても、贈りたいお花は変わってきますから、ぜひ自分のお母さんの性格にぴったりと花言葉を見つけてみてくださいね。
花言葉の歴史
皆さんはこの花言葉の由来がどのようなものかご存知でしょうか?最後に花言葉の歴史について少しご紹介したいと思います。
花言葉の歴史、それは17世紀まで遡ります。ヨーロッパのトルコ、当時の名前でいえばオスマン帝国のイスタンブールで花言葉の元祖となる文化がありました。
それは当時の恋人に想いを伝える方法です。手紙に記す文字ではなく、口でささやく言葉でもなく、お花に自分の想いを込めて恋人にプレゼントしていたのです。これが世界で一番初めに行われていた花言葉の由来となる文化だと言われています。この文化がトルコを通過した旅人達によって、イギリスを中心としたヨーロッパに広まるようになったのです。
これが実際に世界中に広まり始まるきっかけとなったのが、19世紀。トルコと同じ、ヨーロッパのフランスです。
フランスの富裕層である貴族達の間では一種の交換ノートのようなものが流行していました。
この交換ノートの内容は自分の思っていることをお花や植物、果物や石など、自然的な物に例えて詩にするというものです。これを使って自分の想いを想い人に伝えたり、貴族たちの間での悪口や批判等に使用されていたりしたのです。
この交換ノートの文化を参考に、シャルロット・ド・ラトゥールという人物が記した「Le Langage des Fleurs」が出版されました。邦題にすると、「花言葉」です。世界初、最も古い花言葉辞典だと言われており、この本が非常に人気になったことから、特定のお花や植物とその色には特定の意味合いを持たせるという文化が生まれました。
そして、日本を含めた世界中に花言葉は広がるようになったのです。
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