母の日にお花ではなく
アイビーはいかがでしょうか?
母の日に贈る定番プレゼントと言えばお花ですが、今年は趣向を変えて観葉植物をプレゼントしてみませんか?
今回ご紹介させていただくのは、育てやすく可愛らしいアイビーです。
アイビーとは
アイビーは学名ではヘデラと呼ばれ、日本ではキヅタと呼ばれています。漢字では木蔦と書かれ、木に巻き付くツタという、ストレートな意味で名付けられたようです。
樹木や石垣に葉先が三つ又になった葉っぱが伝っているのを見かけたことはありませんか?あれもアイビーの仲間です。アイビーにはたくさんの種類がありますから、皆さんもどこかで見かけたことがあると思います。道端にたまに落ちている小さなブルーベリーのような実はキヅタの果実かもしれません。
甲子園球場を覆っているツタもアイビーの一種です。おそらく大多数の方が1度は見かけていると思います。
そんな色々な場所で見かける植物ではありますが、鑑賞用として鉢植えに植えてみると、とても可愛らしいですよ。厳かな家の石垣などをキヅタで覆うと、厳かな雰囲気のある見た目に変わります。
特に人気のアイビーは葉っぱの外側が白色の斑模様になっているものです。白が可愛らしいアクセントになっていてアイビーの中ではかなり人気の品種ですね。
そして何よりアイビーは育てやすいことが挙げられます。アイビーは真夏のような暑い季節でも、真冬のような寒い季節でも葉を茂らせます。植物の栽培に慣れていない方でも簡単に育てられるということで、初心者向けの観葉植物としても人気を博しています。
アイビーは、枯れにくい観葉植物なので、プレゼントとしても安心できると思いますよ。これを機に植物の栽培に夢中になる方も出てくるかもしれません。
アイビー育成のすすめ
アイビーを育成する際には、ハイドロカルチャーがおすすめです。皆さんはこの栽培方法をご存知ですか?
あまり、馴染みのない言葉だと思いますが、ハイドロとはギリシャ語で水、カルチャーは栽培を意味します。
このままだと水栽培という意味になってしまうので、水だけで栽培する栽培方法かな?と勘違いされるかもしれませんが、そうではありません。
ハイドロカルチャーとはハイドロボールと呼ばれる粘土状の土をこねて粒状にし、高温で焼いたものを土の代わりに使った栽培方法です。
ハイドロボールは匂いがほとんどなく、無菌で清潔なため病気や害虫が寄り付きにくいです。水やりの際に泥が跳ねたりして室内を汚すこともありませんので、室内での栽培にうってつけの栽培方法です。
また、ハイドロボールは劣化しにくく、水で洗えば何度も使いまわしができるので、お財布に優しいです。容器を選ばないので、透明な容器などに入れて水の残量を確認しながら育成もでき、ガーデニング初心者でも扱いやすいです。
そして、ハイドロカルチャーで1番心配しなくてはいけないことは根腐れです。水のあげすぎで根が腐ってしまうことが多いので、水が少なくなってきたからといって水を足すことはNGです。植物の根は時折、酸素を吸い込むので、たまには水が無くならないといけません。人間が水中で呼吸できないのと同じように、植物もずっと水中にいると呼吸ができないのです。
そのため、容器から水が無くなっても1日2日ぐらいはそのままにしておいて、霧吹きで水をかけてあげる程度にしておきましょう。それからまた水を入れてあげれば植物はすくすくと育ってくれます。
アイビーの繁殖法
アイビーもお花の栽培方法で一般的な「挿し木」「水挿し」等の繁殖方法を利用します。
どちらも剪定などで切り取ったツルを苗にする繁殖方法で、何に植えるかという部分が違います。
挿し木は土に、水挿しはその名の通り、水に挿して根を生やさせます。
どちらも育成手順は似たものになります。
1. 適度な長さのツルを用意して、いくつか葉っぱを切り落としてしまいます。これは栄養分をできるだけ根を生やすことに回すためです。葉っぱが多いとただでさえ、切り離されて少ない栄養分が分散してしまうので、こういった処置を施します。
3. 土や鉢底石などを入れた鉢にツルを挿し込みます。その時は直接挿すのではなく、切り口が傷付かないように、指や棒で少し穴を空けておいてあげましょう。
4. 直射日光の当たらない場所で土が乾燥しない程度に水やりをします。育成環境に応じてビニール袋を被せて温度や湿度を保つなど、気温を調節しましょう。
※水挿しの場合、2の段階でそのまま水に浸けておいて大丈夫です。
無事に根が生えてきたら、同様に一回り大きな鉢植えに移していきます。後はこの繰り返しです。
挿し木等をする際に最も重要なことは気温ですので、どちらの方法を取るにしても室内室外問わず、気温には気をつけましょう。暑いとツルが乾いて枯れてしまうし、寒いと根の成長が鈍くなってそのまま枯れてしまいますので、しっかりと育つまでは直射日光を避け、日陰で管理します。適切な温度を見つけるのは難しいですが、秋ごろに行うと育てやすいです。
これだけ聞くと少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、アイビーは繁殖力や生命力が高いので、繁殖が成功しやすく、初心者向けの植物とされています。
アイビーは観葉植物だけでなく、お庭のガーデニングやレースにして飾ったり、フラワーアレンジメントしたりと楽しみ方が色々ありますのでぜひ栽培してみてください。
アイビーも実はお花を咲かせます
観葉植物としてご紹介しましたが、実はアイビーも品種によっては小さなお花が咲きます。花束にするような色鮮やかで大きなお花ではありませんが、大体9~12月頃に小さな緑色の花びらを咲かせます。
そして、このお花にも花言葉が存在します。
花言葉は「永遠の愛」「友情」「不滅」「結婚」
アイビーがどこまでも逞しくツタを伸ばし、緑の葉を生い茂らせることから、枯れない「永遠の愛」というイメージがついたそうです。結婚を司るギリシャの神様の祭壇の飾りに使われたことから「結婚」という意味も持ちます。
ツタの絡み合う姿が絆や繋がりをイメージさせることから「友情」という花言葉を、暑い真夏も寒い真冬でも生命力溢れて咲き誇ることから「不滅」という花言葉もつけられています。
豆知識ではありますが、お母様にアイビーを贈る際にはこんな花言葉が実はあるんだよ、とちょっとした話題にしてみてください。
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